2002/04/11 11:47:55 
震災復興のシンボル 芸術の館がオープン 神戸市中央区 F.S 

西日本で最大級の規模  情報・交流の拠点に

兵庫県が阪神・淡路大震災からの復興のシンボルとして神戸市中央区の神戸東部新都心で建設を進めてきた県立美術館「芸術の館」が、6日オ−プンした。

この美術館は西日本最大級の展示スペースを誇り、常設展示室や33つの企画展示室のほか、アトリエ、ミュ−ジアムホール(250席)、芸術情報センター、レストランなどを整備。
県民に幅広い創作活動の場を提供するとともに、さまざまな美術情報を内外に発信する交流拠点として注目されている。

建物は世界的な建築家として知られる安藤忠雄氏が設計、地震に強い免震構造となっている。
地上4階・地下1階建てで、敷地面積が約1万9000平方b、延べ床面積は約2万7400平方b。
これは、東京都現代美術館に次いで全国2番目の規模となる。

同館では兵庫県ゆかりの芸術家の作品収集に努め、小磯良平、金山平三らの作品を2階の常設展示室で紹介。
3階の企画展示室では開館を記念して「松方・大原・山村コレクションなどでたどる−美術館の夢」展を開催。
ミレー、モネ、ルノワール、セザンヌ、ピカソ、マティスなどの世界的名画が鑑賞できる。

「芸術の館」について県議会公明党(羽田野求幹事長)は、「震災復興のシンボルにふさわしい美術館に」と主張。
また、今年2月定例会では羽田野議員が「この『芸術の館』を舞台に国際コンクールを開催してはどうか」と提案するなど、同館を生かした文化芸術振興策の推進に取り組んでいる。

−−−「公明新聞」より転載−−−