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2005/04/29 
信号を音声で案内 視覚障害者も安心 神戸市北区 F.S 

神戸市北区の交通量多い交差点 白杖センサーで歩行者をキャッチ

交通量の多い県道が交わる神戸市北区北五葉6丁目の交差点に3月30日、視覚障害者のための白杖センサー付き信号が設置され、喜ばれている。

白杖センサー付き信号は、反射シートを張った白杖を持つ視覚障害者が近付くと、頭上に設置された白杖センサーが赤外線で歩行者の存在をキャッチ。センサーに内蔵されたスピーカーから「ただいま赤信号です」 「信号が青になりました」「信号が赤に変わります」など、信号の状況を伝える音声案内が流れる仕組みになっている。

神戸市議会公明党の山田哲郎議員は、2003年11月下旬、盲導犬育成ボランティアをしている住民から、「北五葉6丁目の交差点を横断するのに、いつも苦労されている視覚障害の人がいる。何とか音声信号を設置できないものか」との相談を受け、早速、現地を調査。
市視力障害者福祉協会北支部会のメンバーの意見を聞き、公明党の松本義宏、羽田野求の両県議の協力を得て、県警や北警察署に対し、信号の設置を訴える一方、地域の自治会にも理解と協力を呼び掛けてきた。

30日の渡り初め式に盲導犬を連れて参加した森鈴子さんは、「今までは信号が赤なのか青なのか分からず、何度も怖い目に遭ってきただけに、音声案内の信号は、本当に助かります」と感謝の言葉を述べていた。

一方、北五葉6丁目交差点に旺接する藍那口交差点にも、ボタンを押すと青信号が長くなる交通弱者用信号が設置された。

−−−「公明新聞」より転載−−−