平成13年4月9日〜10日、芦田賀津美(北区選出)、吉田謙治(西区)、赤塚恵一(兵庫区)各議員は、住水消防委員会のメンバー(11人)といっしょに、長崎の斜面市街地再生事業と広島市の西消防署庁舎に関して行政調査を行いました。
長崎市議会では、
1、長崎市環境整備方針
2、斜面市街地再生事業
に関して長崎市都市建設部まちづくり課の担当課長より説明を受けたあと、十善寺地区賃貸コミュニティ住宅と南大浦線斜面エレベーターの工事現場を現地視察しました。
長崎の街は標高300m〜400m級の山が衝立のように周囲を巡らし、市は市域面積の18%の地域に約82%の人々が居住しています。長崎市は九州の中では人口の減少が著しく、最近5年間で15,500人減少しており、その要因は、製造業・造船業などの雇用減と平坦地が少なく車が住宅に横付けできないので、他の地区に移転していくためといわれています。
斜面市街地は、道路や公園の公共施設の不足や老朽住宅の密集などにより、火災等に対する防災力の低下、人口の減少、高齢化率の増加などの問題を抱えています。このような課題のもと、長崎市では、平成2年度より斜面市街地の住環境整備に取り組み、整備計画の建設大臣の承認を受け「密集住宅市街地整備促進事業」に取り組んでいます。
広島市西消防署は、昨年4月に立て替えられた最新の消防署であり、設置の経緯と施設の概要などのついて、消防署長と副署長より説明を受けたあと、署内の視察をしました。
建物は、地下1階地上8階の鉄骨構造で、消防署内部が見える全館ガラス張りのいわゆるシースルー仕様です。(建築工事費は、約34億円)
設計コンセプトは、次の通りで、ユニークな消防庁舎でした。
1、市民に対して開かれた親しみやすい施設とする。
2、災害現場の活動だけでなく、消防の日常を市民に見ていただくことにより、市民に一層の安心感と親しみを与える。
3、建物全体を消防の広報媒体とする。
4、防災拠点としての機能を整備する。
(写真は広島市西消防署)
|