平成13年9月17日(月)午前8時より神戸市中央区内で公明党神戸市会・県会議員団合同研修会が開催されました。公明党神戸市会議員団より4名、県議団より10名が参加しました。
講師として武庫川女子大学教授小林剛氏が出席し、「心の教育、いま、これから」とのテーマで講演しました。
兵庫県立神出園長でもある小林氏は自らの実践を通し、今の少年問題の根っ子にあるものを分析し、これからの教育上最も大切な事は何かということを端的に述べられました。以下その要点です。
☆重大犯罪の少年と家族の関係
1 母子家庭で母親の愛情が深くない 61.8%
2 両親が揃っているが仲が悪い 51.9%
3 両親が揃った普通の家庭 26.2%
4 母子家庭で母の愛情が深い 21.6%
☆「家庭が心の安定基地」−子どもは金や物ではなく特に母親の愛情が幼少期にたっぷり注がれれば人格の基礎がしっかりとつくられる。母親だけでなく父親も関わればなお情緒が安定する。
はじめは母と1:1、父も加わって1:2、そして兄弟1:3と徐々に人間関係を広げてゆく。
☆「人間は生理的早産」−人間の子どもは動物と違って生まれ落ちてのち3〜4年、世話をする必要があるから未熟で生まれる。世話をしないと育たない。
☆少年事件から考える保育・教育
1 愛と信頼の保育―愛とは子どもに真剣にひたむきに向き合う、親の心。
喜びも、悲しみも共に分かち合い、情緒的にしっかりつながること。
2 個性は大切にしながらも仲間と共に生きる力。
3 自信と自己肯定管のもてる保育、教育
4 ありのままを認めるところから
5 異質なものを抱え込む力
6 ノーはノー イエスはイエス
7 自己愛パーソナリィーの克服
|