山田哲郎議員(北区選出)は、10月1日にオープンする市内はじめての老人性痴呆疾患専門病院を視察しました。以下そのレポートです。
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2030年頃には、日本の人口の4人に1人は65歳以上の高齢者という、超高齢者社会を迎えます.この高齢化の進展にともない、痴呆高齢者に対する総合的な対策が、緊急の課題となっています。この問題に対し、公明党神戸市会議員団として、これまで神戸市に数々の提案・予算要望を重ねて参りました。
神戸市も、昨年の5月に西市民病院内に「老人性痴呆疾患センター」を開設し、老人性痴呆疾患に対し、専門医療相談、鑑別診断、治療方針の選定、保健・医療・福祉サービスの情報提供などを実施しております。しかし、精神症状や問題行動が著しい痴呆の方に対しては受け入れる病院が、神戸市内にはありませんでした。
そこで、公明党等の強い要望もあり、本日、北区のしあわせの村内に、待望の神戸市内初の老人性痴呆疾患専門病院“アネックス湊川ホスピタル”の竣工式を迎えました。10月1日に診療開始の予定です。
この病院の老人性痴呆疾患治療病棟では、精神症状や問題行動が特に著しい痴呆で、自宅や他の施設(特養や老健施設)で療養が困難な方に対し、短期集中的に医療とケアの提供がなされます。
老人性痴呆疾患療養病棟では、著しい問題行動はおさまったものの、未だ十分には症状が安定しておらず在宅や施設に復帰するのには、引き続き治療を必要とする方に対し、精神的ケア・リハビリテーションや具体的な生活の援助のサービスが提供されます。
重度痴呆患者ディケアでは、在宅の痴呆性老人に対し、健康管理や生活機能回復のためのリハビリテーションなどのサービスが提供されます。
★ 老人性痴呆疾患専門病院“アネックス湊川ホスピタル”の概要
住 所:神戸市北区山田町下谷上字中一里山14-1(しあわせの村内)
TEL(078)743−0122
開 設:平成13年10月1日
診療科目:精神科・神経科・(ものわすれ外来)
入院施設:老人性痴呆疾患治療病棟 50床
老人性痴呆疾患療養病棟 50床
重度痴呆患者ディケア 25名
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