2003/01/17  Up
子どもの救急医療 待ったなし! 小児科専門の休日診療所開設に安堵の声

医師会との協力で実現 子育てを医療面からサポート


休日急病診療所の中で、市の職員から説明を受ける市議会公明党のメンバーら

兵庫県神戸市は昨年10月、政令市では初めてとなる小児科医療専門の休日診療所を同市西区にオープンさせた。
「市民の小児科救急医療への強い要望にこたえた」(市保健推進課)もので、市医師会の協力を得て実現。
小児科救急医療については、市議会公明党(さえき育三幹事長)が、子育て支援などの視点から、市西部地域での早急な体制づくりを主張してきた。

開院した「小児科休日診療所」は、市西部の西区にある神戸市医師会館西神別館内の地下1階部分。同医師会が小児科医の輪番制で運営し、市が運営費を補助する。

診療日は日曜、祝日、年末年始(12月30日〜1月3日)で、受付は午前9時から午後4時40分まで。
担当するのは市内各区の小児科医会に所属する医師のほか、看護職員、薬剤師ら数人。レントゲン撮影、心電図、血液検査のための機器なども備え、基本的な検査が可能だ。
診察の結果、入院が必要な場合(2次、3次救急)は、直ちに小児科のある病院に搬送できる体制をとっている。

神戸市には、対象となる15歳末満の子どもが約20万人いるが、その4割以上が市内9区のうち西部地域の3区に集中。その半面、小児科救急の医療施設は手薄で、「近くに休日珍療所ができて、ひと安心している」と保護者らの安堵の声も。

市保健推進課によると、インフルエンザの流行期にもさしかかっており、患者数は、1日百数十人を数えることもあるという。それだけ小児科救急医療が必要とされているわけで、休日診療の実施が医療面からの力強い子育て支援になるものと期待されている。

小児科救急医療の拡充については、ここ数年来、公明党が議会で再三にわたって主張。1999年9月の定例会で公明議員が具体的に提案した結果、2000年5月から西神戸医療センター(西区)で、01年4月から神戸えき掖済会(えきさいかい)病院(垂水区)で、休日、夜間の救急医療歴相次いでスタ−トし、市西部の若い世帯をサポ−トしてきた。

昨年12月下旬、同診療所を視察した市議団は「市民相談でも小児科医療への要望は驚くほど多かった。休日診療が始まったのは画期的だが、まだ第一歩。身近で、気軽に受けられる診療体制づくりを今後も一層進めたい」と抱負を語っていた。

小児科専門の休日急病診療所入り口


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−−−「公明新聞」より転載−−−