党神奈川県川崎女性防災セミナー開催
身を守り、火を出さない 自助・共助・公助で対策を
公明党川崎総支部連合の女性議員、党員による「川崎女性防災セミナー『今、私達はどう備えるべきか?!』 大地震の現地リポートより」が9日、川崎市中原区内で約900人が集い、盛大に開催された。
セミナーでは公明党の宮沢幸子十日町市議(新潟県)と芦田賀津美神戸市議が、「災害の現場から」と題し報告を行ったほか、岡島醇(あつし)市民防災研究所特別研究員が講演。
松あきら党女性局長(参院議員)が公明党の災害対策について説明した。
今回の女性防災セミナーは、女性の視点から災害をとらえ、どのような備えをすべきか考えようと企画された。
セミナーではまず、阪神大震災と新潟、中越地震の被害模様とボランティア活動を伝えたビデオを上映したあと、岡村テル子川崎市議が開会の挨拶。
このあと登壇した宮沢十日町市議は、地震発生時に、「家具などの上に積んだ品物が落ちてきたり、割れた食器でけがをする人が多く見られた」と報告。
@玄関に通じる通路に障害となる物を置かない
A高いところに重たい物を置かない
B食器棚は食器が飛び出さないものを
−−など、日ごろから自分の身は自分で守るための対策を講じておく必要性を訴えた。
続いて芦田神戸市議が「負傷者を運び込む病院も被災し、災害を免れた病院も、そこまでに行く道が寸断された。消防車が到着しても水が出ない状態だった。その中で人々は互いに協力し合い瓦礫の中の被災者の救出に全力を挙げた」と、多くの人命を奪った震災の発生直後の悲惨な状況を報告。
災害に備え、「ふろの浴槽に水をためておく、防火水槽を整備する、送水管の耐震化を急ぐ」など、個人、地域、行政それぞれの立場で地震に備え、対策に取り組んでいく必要性を強調した。
講演した岡島氏は、「災害に対して、自助、共助、公助それぞれの段階で備えていくことが重要」として、四つの持間帯に沿って災害時の対応のポイントを解読。
まず、
「@自分を守る時間帯」では、地震発生直後はむやみに動かずに、自分の身を守ることに専念する。
「A家と家族を守る時間帯」では、揺れの収まりを待ち、まず火災を出さない対処を行い、そして災害伝言ダイヤル171で家族と連絡がつくようにしておく。
「Bまちを守る持間帯」では、周囲に火災がないか確認し、あれば初期消火に努める。そして、
「C生活を守る時間帯」では、ガス、水道、電気などのライフラインが回復するまで生活ができるよう数日分の食料品、飲料水を家に備えておく
−ことが重要と強調した。
最後に挨拶に立った松女性局長は、「地震、洪水、津波、地下街への浸水対策など、補正予算で1兆3000億円を超える防災対策予算がついた。耐震診断・改修にかかる補助制度も充実させることができた。これからも党を挙げて防災対策に全力を挙げていく」と訴えた。
−−−「公明新聞」より転載−−−
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