■ トピックス
2010/12/15 
こども初期急病センターが開設 公明が推進 F.S 

小児救急医療の充実をめざす トリアージ導入、緊急度に応じ治療
 夜間・休日時に対応 電話相談、子育て講座も実施へ


 神戸市はこのほど、HAT神戸内に夜間・休日における子どもの急病に対して初期小児内科の救急医療を行う「神戸こども初期急病センター」を開設、今月1日から診療を開始している。

開設に尽力してきた市議会公明党議員団(大澤和士幹事長)はこのほど、同センターを視察し、石田明人センター長から診療体制や設備について説明を受けるとともに、実情を聞いた。

同センターは、中学生までの子どもを対象に、夜間・休日時に初期診療を行う一方、電話相談や子育て支援講座を来年4月から実施し、育児不安の解消にも取り組む点が特徴。
一般患者と感染症患者との接触を防ぐための移動経路に関する配慮や、「トリアージ(緊急度に応じた治療順位の判断)」も取り入れている。

 このほか、小児疾患の疫学調査などを行うために、「神戸大学こども急性疾患研究所」も併設されている。

 石田センター長は「医師不足が社会問題となる中、小児科医への負担は深刻。センターが、持続可能な小児救急医療体制の確立につながれば」と述べた。

 党議員団は、近年問題になっている緊急性のないコンビニ受診≠ヨの対応について質問した。
同センター長は「不要不急の病気に対しては市民に協力をお願いしたい」と語った。

 同センターの開設については、市議会公明党が定例会で繰り返し質問し、さらに、2004年から毎年、市長への予算要望に盛り込むなど、推進してきた。

−−「公明新聞」より転載−−−