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2018/02/16 
注目集める「神戸アイセンター」 全国初の眼科専門施設 F.S 

iPS活用、リハビリも 市議会公明党が質問通じ後押し

 神戸アイセンターは神戸市が人工島ポートアイランドで進める「医療産業都市構想」の一環として整備。約40億円の総事業費をかけ、地上7階建ての施設(延べ床面積約8800平方b)を建設した。整備に際し、目の難病患者に世界初のiPS細胞移植を行った、理化学研究所(理研)の高橋政代プロジェクトリーダーらが企画に加わった。

 特徴は、眼科の基礎研究から応用臨床、治療、社会復帰に向けたリハビリまで、ワンストップ≠ナ対応できること。各施設を集めることで、研究者と現場の医師との情報共有を図り、iPS細胞を活用した再生医療の迅速な実用化を進めたいとしている。

 中核施設の「神戸アイセンター病院」は、市立医療センター中央市民病院と先端医療センターの眼科を集約した、眼科専門の病院。30床と白内障の手術に使う最新の医療機器などを備え、常勤医、非常勤医とも各13人の体制で治療に当たる。

 また、理研と民間企業による目の再生医療を研究する施設や、市の先端医療振興財団が再生医療に使うiPS細胞を培養する施設が入居している。

一方、ユニークなのが視覚障がい者のリハビリや社会復帰を支援するための施設「ビジョンパーク」。白杖を使った歩行訓練用のスロープや段差が設けてあるほか、低視力でも、発光するホールドを頼りにクライミング体験ができる壁もある。

 神戸アイセンター病院の山崎茂樹事務局長は、「最先端の眼科医療をめざす一方、地域の中核病院として成果を還元したい。患者のリハビリも支援していく」と話す。

市議会公明党が質問通じ後押し
 視覚障がい者の支援充実を定例会質問などを通じて訴えてきた神戸市議会公明党(沖久正留幹事長)は先月15日、同センターを視察し、関係者と意見を交わした。

 参加した議員は、「今後も視覚障がい者に寄り添った支援策を後押ししていく」と決意を語っていた。

−−「公明新聞」より転載−−−