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2019/01/17 
“市民の足”守る協議に期待 北神急行の運賃低減を後押し 神戸市長に要望 F.S 

 どうした豊史、とくやま敏子の両神戸市議は4日、久元喜造市長に対し、「北神急行に関する阪急電鉄(株)との協議に関する要望書」を手渡し、懇談した。

 北神急行は神戸市北区の谷上駅と都心の新神戸駅(約7・5キロ)を結ぶ北神急行電鉄の路線。路線の大部分を六甲山を貫くトンネルが占めており、建設工事にかかった膨大な費用の影響で、運賃が高いことが利用客伸び悩みの原因の一つと指摘されてきた。

 公明党はこれまで、国政や県政、市政の場でこの運賃問題の改善を主張。1999年度から兵庫県と神戸市の協調補助が実施され、新神戸一谷上間の運賃が値下げされた。

 昨年12月27日の記者会見で久元市長は、北神急行のさらなる運賃低減に向けた動きとして、市が北神急行を阪急電鉄グループから資産譲受し、市交通局での一体的運行をめざす協議を開始したことを明らかにしていた。

 今後の協議に当たり、
(1)市営地下鉄・神戸電鉄とバスのネットワークの充実による利便性向上
(2)有馬温泉、六甲山などの観光資源を活性化し、都市農業振興や誘客施設整備など、交流人口増に資する施策の推進
(3)北神急行の財務や金額などについて市民の理解を得られるものとすること
――の3点を要望した。

 久元市長は「記者会見をした以上、ぜひまとめたい」と語り、運賃をできるだけ下げる観点からさまざまなシミュレーションをして事業の収支見通しを示し、市議会、住民の理解を得て着地点を見いだす考えを明らかにした。

−−「公明新聞」より転載−−−