■ トピックス
2019/05/18 
人工内耳の電池代助成 「親の会」の声受け公明推進 F.S 


 神戸市は4月から、聴覚障がい者が装用する人工内耳の電池代の助成を開始し、関係者に喜ばれている。推進してきた公明党の高瀬勝也市議は13日、「神戸中央市民病院人工内耳親の会」の井上悟史会長と懇談した。

 人工内耳は、体外に装着した音声信号処理装置(スピーチプロセッサ)が音声を電気信号に変え、側頭部に埋め込んだ受信機に信号を送ることで聴覚神経を刺激し、音声を伝えるもの。人工内耳の埋め込み手術は保険の適用対象だが、電池交換などにかかる費用は保険適用外のため自己負担となっていた。

 市は今回、片耳でボタン電池は1カ月当たり2500円、充電池と充電器は合わせて3年当たり3万円を上限に助成することを決めた。

 人工内耳を装用している息子を持つ井上会長は昨年9月、「経済的負担が大きい上に、子どもが大人になった時に少しでも維持費を軽減できるようにしてほしい」と高瀬市議に相談。これを受け、同10月の決算特別委員会などを通し、電池代への助成を求めていた。

 高瀬市議と懇談した井上会長は「助成が実現して非常にありがたい」と感謝を述べ、高瀬市議は「助成事業がほかの自治体にも展開されるよう、働き掛けていきたい」と語っていた。

−−「公明新聞」より転載−−−