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2020/03/28 
児童相談所の女児追い返し 夜間・休日の職員増員を検討 F.S 

神戸市議会で高瀬議員訴え「あり得ない事態」
 このほど開かれた神戸市議会予算特別委員会の質疑で、公明党の高瀬勝也議員は、神戸市こども家庭センター(児童相談所)の夜間窓口で2月10日の深夜、「家から追い出された」と訴えて保護を求めた女児を嘱託職員が追い返した問題を巡り、「ありえない事態が生じた」とただし、こども家庭センターの体制の充実を求めた。

 高瀬議員は、民生委員・児童委員に市が配布しているDV児童虐待対応ハンドブックには「子どもからの相談の場合は子どもの安全を確保してください」「危険度が非常に高い場合、又は夜間・休日の通報連絡についてはこども家庭センターにお願いします」との記載があると紹介。しかし、「今回の事案ではこのハンドブックに書かれている点はいずれも行われず、基本的な流れを理解していない、真逆の対応だった」と批判し、こども家庭センターの夜間窓口業務のマニュアルを見直すとともに、職員増員などの体制拡充に取り組むよう訴えた。

 これに対し、こども家庭センターの大野浩所長は、窓口対応のマニュアルの改訂だけでなく、児童相談所に求められる夜間・休日体制のあり方、研修の充実など全般的な検討を進める考えを示した。

−−「公明新聞」より転載−−−