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2003/10/11 
平成15年「第3回定例市会」公営企業会計<代表質問>要旨 F.S 


平成14年度公営企業会計決算を審議
 神戸市会平成15年度「第3回定例市会」が9月17日から
10月9日までの23日間の日程で開かれ、9月24日の本会議において北川道夫議員(東灘区選出)は、公明党神戸市会議員団を代表し質問に立ち、市長及び関係当局に質疑を行いました。

1.企業会計の経営効率化について
厳しい決算状況と今後の見通しを踏まえ,責任体制の明確化とともに,経営効率を高めるための積極的な取り組みが必要かと考えるが見解を伺いたい。

2.神戸港の活性化について
(1)貨物を神戸港に呼び込むための課題としては,港湾にかかる費用の約70%を占める民間業者の費用の圧縮にあると考えるが,この点についてどのような取り組みをしてきたのか伺いたい。

(2)神戸港は国際みなと経済特区,都市再生緊急整備地域などの認定,指定を受け,さらにスーパー中枢港湾の指定も受けようとしている。また港湾物流情報プラットホームの構想も具体化への段階を迎えている。各種の構想がどのような具体の形となり,どのような相乗効果を生み出し,それを市としてどのように活用して主体的に神戸港を再生していくのか,考えを伺いたい。


3.新都市整備事業について
(1)分譲用地の処分には企業誘致が必要であるが,産業立地推進本部のように兼務ではなく専任のスタッフを配置するなどし,一元化した体制をつくり,責任の所在と数値目標も明確にして企業誘致に取り組む必要があると考えるがどうか。

(2)BMAには三菱重工などの有力企業が進出している。これらが呼び水となって関連企業誘致等がさらに進むと考える。ポートアイランドにおける現在までの誘致状況,成果について総括・検証を行い,今後の取り組みの方針を明確にするべきと考えるが,市長の見解を伺いたい。


4.病院事業について
(1)国民の3人に1人がアレルギー症状に悩み,これからも増え続けることが心配される中,神戸市においても市民病院群の中で独立したアレルギー科の設置も含めたアレルギー疾患対策の充実に取り組んでいくべきだと考えるがどうか。

(2)女性専門外来は予約が殺到しており,今後もニーズが高まることが予想される。患者の声やドクター等の所見などを踏まえ更なる充実を図る必要があると考えるがどうか。


5.バス事業について
(1)バス事業は13年度での収支均衡を目指して取り組んできたが達成できず,平成14年度からは「新たな経営計画」の実施でその目標を18年度に先送りしている。このことは市民の理解を得ることができず,市民の立場に立った納得できる説明が求められていると思うがどうか。

(2)他都市において民間への路線委譲や管理委託が行われるなど公営バス事業のあり方そのものが大きな転換期を迎えている。本市においても,危機的な状況を踏まえ,不採算路線について運行委託などの具体的な対策の検討を開始すべきだと考えるがどうか。

(3)地球環境の保全や,高齢化の進展といった課題があるが,市バス事業は生活基盤施設であり,交通弱者の利便性確保の上からも市民の足として市民生活に欠かすことはできないと考える。以前,市長はこういった課題に公営交通以外での対応も視野に入れた検討を行うと答弁されたが,今後具体的にどのような手法で「市民の足」の確保を図ろうとしているのか伺いたい。